対潜ヘリコプターは、今や海軍の作戦に欠かせないものとなっている。水中の危険を識別、監視、無力化する高度な技術を備えたこの特殊な回転翼機は、海軍の目と耳として機能する。この完全ガイドブックでは、運用面でも技術面でも驚異的な能力を発揮した第5のエントリー機に特に焦点を当て、これまでに製造された中で最も効果的な9機の対潜ヘリコプターを調査する。
シコルスキーSH-60シーホークは、アメリカ対潜水艦戦技術の最高峰とされ、これまでに製造された船舶用ヘリコプターの中で最も成功した機体のひとつに数えられている。高度な技術と運用の柔軟性が見事に融合したこの柔軟なプラットフォームは、1984年の登場以来、海軍航空に変革をもたらした。AQS-13Fディッピング・ソナー、磁気異常探知機、最大25個のソノブイを同時に配備して追跡する能力など、対潜水艦戦システムの強力なパッケージを備えた同機は、それぞれ1,890軸馬力を発生する2基のT700-GE-401Cエンジンで駆動され、450海里を超える距離で3時間に及ぶ任務を遂行できる驚異的な耐久性を発揮する。最新のグラス・コックピット・ディスプレイ、APS-124捜索レーダー、ALQ-142 ESMシステム、アップグレードされたアビオニクス・パッケージにより、乗組員はどんな天候や厳しい海洋環境でも作戦を遂行できる。シーホークは、その主な対潜機能を超えて、貨物輸送、捜索救難、対水上戦作戦に迅速に転用できるため、あらゆる海軍部隊にとって素晴らしいツールである。その実績ある戦闘記録と継続的な改良は、21世紀になってもその妥当性を保証している。
